温度管理システム

微妙な調整が必要な温度管理に

ここ近年では「食の安全」が食品メーカーにとって大きな課題となっていますが、その安全性を確保するためには非常に細かな温度管理が大切になってきます。

2014年7月にも、米国に本社を持つ中国内の食品工場で床に落ちた鶏肉をそのまま使用したり、期限切れの肉をそのまま加工に回したりというような食品工場にあるまじき行いをしていたことが全世界的に問題視されたばかりです。

そこまで極端な例はそれほど多くないにしろ、適切な出荷製品の温度管理ができていなければそれだけ食品の安全性は損なわれ、世界的に大きな非難を受けることになってしまうことでしょう。

反対にこれだけ工場内の管理が重要視されるようになってきた現代ならば、それをしっかりと管理していることをアピールすることは他社との差別化になり自社製品を適切に売り込んでいくための1つのポイントになります。

一見大規模で高価なシステム運用が必要なように思える温度管理システムですが、実はタブレットなどのスマートデバイスを使用することで手軽に運用をしていくことができます。

調理施設における温度管理課程

調理施設においては、食品を加工するためにいくつかの温度変化を伴う課程を減ることになります。

特に肉類などの生鮮食品を使用する場合には、入荷時の検収より低温で保管をし、加工のために一旦加熱をしていき、最終的には出荷のための冷却を行うことになります。

加工後から出荷まで時間があるならば、適切な温度内での冷蔵・冷凍保存をしなくてはいけません。

つまり1つの工場内にはいくつもの温度環境があるということになり、施設内の空調がきちんと管理をしていかなければ適切な製品を製造することはできません。

そこでそうした食品工場内では、それぞれの部門ごとに定期的に温度検査をするとともに時間毎の記録をしています。

従来までの方法ではそうした計測と記録は手作業によるものでしたが、そこにデバイス端末を導入することで、いちいち中央に報告にいかなくとも瞬時に記録とデータ化をしていくことができます。

温度管理と合わせた担当者の管理も

食品工場においてもう一つ重要なのが、そこで勤務をする人員の管理です。

多くの食品工場では、実際のスタッフとして勤務をしているのは正社員ではなく臨時で雇われたアルバイトなどといった人員が多くなっているため、場合によってはいちいち正社員が検査につきっきりになることができなかったりします。

そうした場合、誰がきちんと管理をしたか、しなかったかということが不明になり、結果として事故により不良品ができるようなこともあったりします。

実際2014年1月にはアクリフーズ内で農薬であるマラチオンが混入されるという人災事故が起こっています。

タブレットや専用端末を使った記録システムでは、温度管理と記録をしていくとともに、そのときに部署にいた作業員と担当者を記録することができるようになっています。

誰がいつ、どんな環境のときに調理や加工をしたかということをあとから把握することができるので、万が一の事故の場合にもすぐに原因究明や被害の拡大を防ぐことができるようになります。