テレメトリによるモニタリングシステム

テレメトリー(telemetry)は、生物を無線によってキャッチし認識をするための技術で、今後医療関係や生態観測など広い分野に活かすことができると期待をされているものです。
テレメトリーは別名遠隔測定法とも言われ、観測をしている場所から離れた場所の湿度や生理学的なシグナルを元にその場所の様子を観測することができる技術です。
テレメトリの技術は研究が長く重ねられてきましたが、近年においては放射能を測定するための機器に使われるなど、その場所に直接誰かが訪れなくてもその場で起こっている環境を把握することができると、かなり重点的に機器の開発が進められました。

ワイヤレスLANによる簡易テレメトリーの技術ではパソコンにマルチメーターを接続することでデータロガーとして保存・記録をすることができるようになっています。
パソコンに接続をすることができるため、企業などにおいても比較的導入がしやすく、ソフト面が開発されればかなり汎用性の高い技術として普及していくのではないかと思われています。

現在徐々に普及しつつあるタイムレコーダーでは、個人を特定するための方法として指紋認証や静脈パターン認証といった方法がとられています。
ここにテレメトリーによる技術が普及してくると、認証をする機器を必要とすることなく個人がどこにいるかということを瞬時に把握することができます。
立ち入りが制限されるような場所についても、その部屋の中に何人いるかということをすぐに理解することができるので、安全面やセキュリティにも活かすことができます。
タイムレコーダーとしての他、室内に不審者が入っているかどうかといったことも、テレメトリーにより把握し通報などをすることができます。

既に技術はかなり高度化しており、病院内において各患者さんの生態状況について無線で送受信ができるようになっています。
体に測定機器と通信用の子機をつけておくことで脈拍や血圧などの情報をリアルタイムで送信できるようになっているので、中央の機器により同時に状況を見ることができます。

ただこれまでは無線の仕様帯域などが医療用ではかなり限定的なものとなっていたため、他の機器と重複しない通信方式でテレメトリーを行うためには新たな許可がなくてはなりませんでした。
それがようやく使用可能ということになったということで、今後は医療の場面においてより広く技術は使用をされていくことになるのではないかと思われています。

ICチップなどを使用せずに生体情報を把握できるという点ではかなり画期的な技術です。