体内に埋め込むICチップ

最近のタイムレコーダーの傾向として、時間を記録するだけでなく施設内や室内への入退室も同時に管理するという方法が多くとられています。

入退室管理を兼ねたタイムレコーダーの場合、今のところもっとも一般的なのは社員証にICチップを付けて読み込みをするという方法です。

社員証を兼ねて発行するカードであることもあるので、常に携帯しなければいけないものとなります。

しかし重要なカードである分、盗難にあってしまうとかなり危険な事態になってしまいます。

また盗難でなくとも軽い気持ちで簡単にカードの貸し借りが行われてしまうと、施設内に本来権限のない人が勝手に入場をしてしまうことにもなります。

そこでここ近年実用化に向けて急速に動き出しているのが、体内にICチップを埋め込むというタイプの認証システムです。

ICチップを体内に埋め込むというとかなり心理的な抵抗感を覚える人もいるかもしれませんが、もし埋め込みを行うことができれば、複数のクレジットカードを持ち歩いたりすることもなくなり、またうっかり忘れものをしてしまって室内に入れなかったりするということがなくなります。

本来ICチップの埋め込みといえば、荷物や家畜の管理のために使わるものとなっていましたが、その便利さからどんどん利用シーンは広がってきています。

 

人の体にICチップを埋め込む場合、通常は手術で腕などの皮下組織に直接埋め込みを行います。

これにより認証が必要な場所で腕をかざすだけで個人の認証がとれるようになるというわけです。

しかしより企業内のセキュリティに重要度を求める企業においては、タイムカード管理としてICチップの埋め込みを義務付けているようなところもあります。

具体的には米国のシティ・ウォッチャー社などで、従業員はシリコン製のICチップを体内に埋め込むことでセキュリティ管理される室内に入室を許可されるようになっています。

シティ・ウォッチャー社の業務は警察や政府関係者にも提供する防犯カメラの映像管理をしている企業であるので、特に水も漏らさないような従業員管理が必要になるというわけです。

 

ただし人体に埋め込むタイプのICチップの場合、一度埋め込んでしまうと簡単には取り出すことができなくなってしまうので、ほぼ一生それをつけたままになってしまいます。

カード式の認証と違って、情報が変わってもそれを変更することができないという欠点もあるので完全にどちらかになるということはなさそうです。