手のひら静脈認証でセキュリティ向上

生体認証システムは少しずつ世の中に普及してきていますが、その中でも非接触型の静脈認証ツールは確実性や管理面でメリットが大きいことから広く普及がされてきています。
その中の一つがFUJITSUが開発した手のひら静脈認証の「生体認証 Palm Secure」というシステムです。
Palm Secure(パームセキュア)は富士通が開発した非接触型の静脈認証ですが、個人認証では世界初ということで大きな注目を受けています。
さらにパームセキュアは小型化と低価格化に成功しており、今後はより広い個人認証が必要な機器に導入がされていくことが予想されます。

実際の導入例としては、羽島市役所や那珂市市立図書館、株式会社サードウェーブエクスチェンジ、といったところがあります。
また三菱東京UFJ銀行、滋賀銀行、名古屋銀行といったところも手のひら静脈認証を使ったICキャッシュカードが使用されるようになっており、より高度な信頼性が必要となる場所での導入が行われています。
手のひら静脈認証に使用されるセンサーの本体は大きめのサイコロ状の非常に小さなものであり、機器上部にあるCCDカメラを使用することにより手をかざすだけの非接触だけで静脈を感知して本人かどうかの判別を行うことができるようになっています。

従来の生体認証システムの場合、確実性という点で今ひとつということがあったり、よりセキュリティの高いものを導入するには費用がかかりすぎるということが問題になっていました。
また機器に体の一部を接触させるタイプの判別方法では、衛生面の問題で抵抗感を示す人がいることもあり、管理のしづらさが導入の遅れの原因になっていました。
その点富士通の非接触静脈認証システムでは、手のひらを撮影するときに静脈画像を抽出しそこから2048ビットの特徴コードを照合することにより確認をするようになっています。
この照合方法は従来までのパターン式の照合と異なり、照合時間を大幅に短縮することができるという大きなメリットがあります。
そのため本人かどうかの確認のためにサーバーに記録しておく情報量も1/10と従来までのものよりもかなり小さく、より多人数を登録できるようになっています。

ただし現在までの開発技術では他の本人認証技術に比べて及ばない点もいくつかあるので、今後も研究は進められていくものとアナウンスされています。
また登録をする情報が流用されないように、利用サービスごとに登録情報を変更できる技術も開発が進められています。